TOPPANの特長は、ITの企画、構築、設計、運用の全てのフェーズで、専門的ノウハウと高い技術力を持っている点です。
東京ガスiネット株式会社様
所在地 | : | 東京都港区海岸1-5-20 東京ガスビル |
設立 | : | 1987年7月1日 |
代表者 | : | 代表取締役 社長執行役員 遠藤 陽 |
資本金 | : | 4億円 |
事業内容 | : | ・コンピュータを利⽤した情報処理、情報提供、情報通信サービスおよびそれらに関するコンサルティング ・コンピュータのソフトウェア開発 ・コンピュータ、その周辺機器、通信機器およびソフトウェアパッケージの販売ならびに賃貸 ・コンピュータ、その周辺機器および通信機器の設置、運営、保守ならびに維持管理 ・電気通信⼯事に関する設計、施⼯ならびに⼯事監理・コンピュータによる情報処理に関する教育 ・前各号に付帯または関連する⼀切の業務 |

左から
東京ガスiネット株式会社 コンサルタント部 オープンインフラユニット ユニット長 野村 博隆氏(右)
東京ガスiネット株式会社 インフラスペシャリスト部 兼 システムエンジニア部 オープンインフラユニット 富岡 直人氏(左)
東京ガスグループのインハウスエンジニアとして、ITの力でグループ全体を支えている東京ガスiネット。その1部門である、オープンインフラユニットに当社のエンジニアが常駐して、システム基盤の構築や運用のサービスを提供しています。ユニットの業務内容や、当社のサービスの特長について、お話をうかがいました。
東京ガスiネットの事業概要について教えてください
当社は、ITに係る戦略立案と実行力を高めていくために東京ガスのITの1部門として位置づけられ、「事業インフラの担い手」と「デジタル化の推進者」の2つの役割を担っています。「事業インフラの担い手」としてITシステムを支え、「デジタル化の推進者」として革新的で新しい価値を生み出す両輪で東京ガスグループの「安心」「安全」「信頼」をITで支えています。
オープンインフラユニットの業務について教えてください
当部門は、東京ガスグループ共通で利用するITインフラの中で、TA領域(※1)にかかわる企画・提案~設計~開発・構築~保守・運用・維持管理に至る全フェーズの遂行とプロジェクト運営を担っています。
オープンインフラユニットの課題を教えてください
当部門が取り組む課題の1つとしてシステムの安定稼働性の確保が挙げられます。東京ガスグループおよび関連企業4万人のユーザーがさまざまな外部のSaaS(※2)サービスを利用するなかで、日々増加するトラフィックに対応し、サービスを利用し続けるためにITインフラを安定的に稼働させなければなりません。
その課題の解決に、当社がどう貢献させていただいていますか
TOPPANエッジITソリューション(以下、TOPPAN)さんは、システムの安定稼働、という面で長く役割を担ってもらっています。TOPPANさんは当社に、前身の東京ガスの情報通信部門の時代から50年近くエンジニアが常駐されています。当社の環境を熟知しているため、何らかのアラートが発報された際の原因特定や、解決策の決定、システムの設定などを迅速に対応してもらっています。
東京ガスグループのビジネスや、それに伴い当社が求められるIT企業としての役割、さらに世の中のテクノロジーは日々変化しています。そんな状況に応じて、当社が柔軟な対応を続けられたのは、TOPPANさんが伴走していただいたからです。今まで東京ガスは、システムをより安全に運用することが重要でした。一方、昨今はSaaSに代表されるように、より便利に、よりスピーディーに運用する点も重視されており、それらは相反するものだと考えています。ただしこの2つのシステム運用は0、100でもなく、どういう適切なバランスで推進するか、という観点が必要になっています。TOPPANさんは、システムを熟知されているがゆえに、両方のシステムの最適な運用や監視を実行してもらっています。
例えば、具体的な事例で話しますと、複数の業務システムの監視において、一部有識者への問い合わせ負荷の増加、利用ルールが暗黙知となって見える化できていない、形骸化した手順の残存、といった課題がありました。その課題解決に向けて、TOPPANさんが自ら、監視サービス利用ガイドの作成をされ、当社が採用しました。このガイドは、監視サービス利用検討から本番利用まで必要となる業務を整理し、手順を網羅的に見える化されたため、問い合わせ負荷の減少や、手順効率化による工数削減など、当社の運用業務の品質向上に大きく貢献されました。
現在、その延長線で、新たな技術の監視機能を取り入れる活動を推進しているところです。TOPPANさんには、長年培った知見を活かしながら、積極的に支援いただいています。
当社のサービスの特長を教えていただけますか
障害発生時の原因特定において、TOPPANさんは長年のノウハウの蓄積から、ログの調査などで勘所を押さえて対応され、復旧までの時間の短縮化がなされています。
また、当社の構築の専任チームにも常駐されています。運用で起こった課題を、適宜、構築チーム側にフィードバックされ、運用を見据えた最適なシステム基盤の構築ができています。この点はまさにTOPPANさんの技術力の高さによって実現できていると感じています。また、企画・設計・構築の領域にも携わってもらっています。そこに、運用も含めたTOPPANの方々がコミュニケーションを取って、各チームで改善を図り、システム全体をより良い物にしていく、という取組みをされています。
これらの事例から、企画、設計、構築、運用の全てのフェーズにおいて、長年の知見によって築かれた高い技術力が、TOPPANさんの特長と考えています。

今後のオープンインフラユニットの展望を教えてください。
TA領域の安定稼働に加え、最新のテクノロジーを取り入れながら東京ガスグループのビジネス発展に貢献していきます。そのためにはビジネス、データ、アプリケーション体系と整合を図りながら実行することが必要となります。
現在TOPPANさんは、インシデントが発生した時などに、自分達の領域だけではなくて、その上で動いているデータやアプリといった仕組み全体を踏まえて対応されています。組織とITの仕組みの間でギャップが出ることも常であり、お互いを補完し合う構図にしないといけないですが、その際、TOPPANさんの持つ知見やスキルが貢献いただけるものと期待しています。
また今後TOPPANさんには、運用というITを支えている機能の技術力を起点に、上流領域である企画、設計、構築に向けた提案を、より積極的に行っていただけると考えています。それによって、東京ガスグループにおけるシステム全体の更なる品質向上が実現できます。
- ※1 TAとは:Technology Architectureの略。システム基盤の設計思想および基本構造。物理的なIT基盤と、その上で動くシステムをマネジメントするための標準化の仕組み。
- ※2 SaaSとは:Software as a Serviceの略。サービス提供事業者側で稼働しているソフトウェアを、ネットワークを通じて、ユーザーが利用できるサービス。