システム運用を熟知している、TOPPANならではの確かな提案によって、安定した金融システムの稼働が実現できています。

エヌ・ティ・ティ・データ・フォース株式会社(NTTデータフォース)

所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜3-7-18 日総第18ビル
設立 2000年11月1日
代表者 代表取締役社長 池野 元就
資本金 2億8,500万円
事業概要 大型情報システムの企画・設計・開発・運用、ネットワーク・システム基盤の構築・開発、
情報システムアウトソーシング業務 等

エヌ・ティ・ティ・データ・フォース株式会社
金融ビジネス事業本部 運用ビジネス本部 本部長
網 政彦氏(左)

エヌ・ティ・ティ・データ・フォース株式会社
金融ビジネス事業本部 運用ビジネス本部 副本部長
井上 誠氏(右)

大手地方銀行のシステムを受託し、企画・提案から基盤構築、開発、運用保守まで手掛けるNTTデータフォースでは、2000年の設立時から現在まで、当社のエンジニアやオペレータが常駐し、システム運用・監視を行っています。今回、NTTデータフォースの業務内容や、当社のサービスの特長について、お話をうかがいました。

NTTデータフォースの事業概要について教えてください

当社は、2000年に横浜銀行のシステム部門と関連会社の一部が独立し、NTTデータの100%出資グループ会社として設立しました。 その後、NTTデータ地銀共同システムや、NTTデータ三行共同MEJARシステムの開発へ参画し、現在は、コンサルティング、企画提案、設計開発、試験対応、保守運用、ネットワーク構築まで金融システム全般の事業を推進しています。

運用ビジネス本部の業務について教えてください

当社の中で、システム運用全般を担っているのが、当本部になります。
横浜銀行、東日本銀行、およびMEJAR参加行の部門システムなどの運用を行っています。また、CFGのイントラの運用も担当しています。
NTTデータの地銀共同化プロジェクトでは、地銀共同運用、STELLA CUBE、BeSTAcloudなどの基幹系システムの本番運用統制(※1)を行っています。 同勘定系パッケージ「BeSTA」を使用している労金「アールワンシステム」の本番運用、併せて労金の災害対策センター(※2)の運用を行っています。
当社は、QMSに基づいた運用をやっていくのがポリシーです。 その中で、運用に関する社内制度を設けて、運用の本来の姿はこうだけど、拠点ごとに制約がある中、あるべき姿をわかった上で分析して運用設計し、評価し、改善する、という活動を常日ごろ行っています。 つまり、ベンダーに丸投げしないで、自社で意思を持ってルールを定義し、より良いものに改善する、という活動が、他の企業に比べて高品質の運用を実現できている強みだと考えています。 そのルール作りの提案やアドバイスを、TOPPANエッジITソリューション(以下、TOPPAN)さんから積極的にいただいています。

TOPPANが携わっている業務と、当社の評価ついて教えてください

先ほどお話した当社の事業の中で、運用、運用統制、運用管理、災害対策センター運用など運用に係るさまざまな業務をサポートしていただいてます。
TOPPANさんの強みは、システム運用を熟知している点にあります。 例えば、システム設計の段階で、運用まで見据えて、効率化やリスクを低減化した運用のために、上流のシステム設計はどうあるべきか、という提案をもらっています。 プログラムは、「この時間にこのJobを動かす、この時間にネットを動かす、この時間帯にはこういう問題が起こる」といったような運用上の課題もわかった上で開発する事が重要です。 TOPPANさんは、それら知見が豊富なため、運用時に複数のプログラムが動いた際起こりえる問題などを理解し、全体をコーディネートし設計を行うスキルがあります。
私はもともと、為替の設計部門に所属し、その後運用部門に異動になったのですが、TOPPANさんに育ててもらった、と言っても過言ではないです。 その時の提案を踏まえて、今でも、私から設計部門に、指導することもあります。

運用業務の当社サポートについてはいかがですか

当社の運用業務負荷を軽減するために、TOPPANさんには2002年、インシデント管理ツールを開発していただきました。 過去にインシデントで発生した対応策を検索し、的確な再発防止策を講じられるという点で優れたツールです。 当時は、横浜銀行の、自行の勘定系システムの運用業務で導入したのですが、地銀共同センターやMEJARセンターへ移行してからも、改善を重ねて、受け継がれています。
また、運用業務のシフト交替時の引継ぎがしっかりしている点もTOPPANさんの特長です。 3交替でシフトを回す際、基本的な事ですが、前の勤務時間帯で、どんな事象が発生し、次の時間帯に持ち越す課題は何か、など正確に責任持って引き継ぐことが重要です。 TOPPANさんは他社に比べてガバナンスが効いていて、それら引継ぎをしっかり遂行されています。 それによって、タイムスケジュールで予め設定した時間通りに、正確に、手順通りの処理を行うなどの運行管理が実現しています。 特に、障害が発生した場面では、引継ぎの確かさが重要となります。その局面でも、的確な処理が行われて、高い品質の運用が実現できています。

今後の貴社の展望を教えてください

今後、ますます運用の高度化が進む中で、運用業務のDX化は欠かせないと考えています。 手順書のペーパーレス化や運用に係る係数をデータベース化し、効率化につなげていきたいと考えています。 その点も、知見のあるTOPPANさんに協力をいただきながら、進めていきます。

  • ※1 運用統制とは:システムの運用状況全般を常に把握し、トラブル時、平時含めてオペレータへの指示及び開発担当・エンドユーザ(金融機関)に対し的確な情報連携を行う役割
  • ※2 災害対策センターとは:地震などの災害時にシステムを停止することがないよう、常時データのバックアップを行い、災害時切り替え運用が可能となる、遠隔地にある拠点