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Project01

システム統合に向けた大規模プロジェクトをチームで牽引

M.T

プロジェクトリーダー

R.I

新人

新人も一員として参画
チームで協力しプロジェクトを完遂

大手製造グループの事業再編により、2社(A社、B社)が経営統合。いずれも大企業であった2社が統合することで浮上してきた課題は、社内業務システムの環境を早急に整えることでした。刻一刻と変化するビジネス環境のなかで経営戦略を立てるには、購買や原価のリアルタイムなデータは必要不可欠。一元化された情報収集ができるシステムの構築を急いでいたのです。

A社とはすでに取引があり、社内業務システムの要件定義から開発・運用までサポートしていました。A社とはこれまでも長期に渡る取引をいただいており、信頼関係がしっかり構築できていたことから、大規模な経営統合に伴うシステム統合をお任せいただけることになりました。そして、双方の要件を満たすシステムの再構築を目指し、1年あまりの長期的なプロジェクトが始動したのです。
ベテラン、中堅、新人、パートナー社員の総勢13名のエンジニアたちを上流から下流までの各ポジションへ配置。今回はプロジェクトを推進する過程で新人育成も兼ねており、新人は事前に研修を受けて参加していました。「各自の任務を全うして、それぞれの成長を感じて欲しい…」。そんな、上司の部下に対する想いが込められたプロジェクトでもありました。

トライアンドエラーを繰り返し
想定外の難題もクリア

「項目を細分化したい、データ処理機能を残したい」というB社側の要件を得て、システムの調査やパッケージの深い解析からスタート。全面刷新となるフルスクラッチ※1 での開発でした。

作業過程では、様々な難題が発生。特に大変だったのは、プロジェクトを進めていく過程で開発手法が変更していったことでした。当初は、ウォーターフォール型開発※2 という手法で進めていく予定が、プロジェクト中盤頃からスパイラル型開発※3 という手法に近くなっていきました。それに伴い仕様変更が頻発。

「開発をしている最中に変更の要件がきて、その要件がまだ確実に決まってないうちに開発が始まっていく…といった感じでした。」

と、プロジェクトリーダーのTは振り返ります。

※1 フルスクラッチ・・・フルオーダーメイドでのシステムを構築すること
※2 ウォーターフォール型開発・・・決められた工程を上流から下流に遂行していく開発モデル
※3 スパイラル型開発・・・システム全体を機能ごとに分割し、機能ごとに開発を進める開発モデル

また想定外に苦労したのが、細かい項目立てをする際にでてくる会計用語の解読でした。受入高・払出高、直接費・間接費…、次々でてくるのは、今までの業務では使ったことのない言葉ばかり、新人のIは当時を振り返り、こう話します。

「理解に苦しんだ用語に関しては、正直、全てがそうだったような…(苦笑)。確認するにもしきれず、一つひとつ意味を調べ、覚えていくしかありませんでした。けれど、その渦中にメンバーみんなで作った業務用語集が強力なサポーターとなり、自身のパフォーマンスが向上していったのを覚えています」

用語理解の壁もあり、中堅メンバーが経験の浅いメンバーたちの品質を確保しなければならず、一定のメンバーに作業が集中してしまいました。

この局面を乗り越えるために、役割を分けて進行していく手法に変えました。新人はプログラミングと開発テスト、中堅は設計と開発、ベテランは要件設定とバッチ処理といったように作業を明確にし、効率化を図っていったのです。新人にはより早く戦力となって欲しかったため、1本1本違うプログラミングをさせるのではなく、ロジックを限定したパターンで処理をするよう指導しました。

「そこでの役割に徹し職務をやり遂げられれば、たとえミスがあったとしてもやりがいは感じられるはず。新人でも大きなプロジェクトに参加してトライアンドエラーを繰り返し、スキルやモチベーション向上につなげて欲しい」

成果だけでなく、プロセスを通じて成長を感じて欲しいとTは考えていました。

個々の成長がチームの成長へ
新たな挑戦へのスタート

プロジェクト中盤では大幅な仕様変更も発生したが、当初のスケジュールをずらすことなく、また大きなトラブルもなく無事にプロジェクトを完遂でき、お客さまよりご評価いただけました。
プロジェクトリーダーを務めたTは「今回の経験は新人だけでなく中堅、ベテラン、そしてプロジェクトリーダーにとっても良い学習の機会になった」と振り返ります。

「これだけ大きなプロジェクトを回し、様々な局面での対応の仕方を経験できることは、そう多くはないでしょう。メンバーそれぞれがトライアンドエラーを繰り返したことで、チームは着実に成長したと実感しています。実際にお客さまからは、さらなる信頼を得て、チームの新たな挑戦へのスタートを切ることができました。」

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